絵付け技術には、下絵付け、上絵付けなど、いくつか種類がありますが
和洋日和の帯留めは、釉薬の上に描く”上絵付け”です。
磁器(ポーセリン)に描くため”ポーセリンペインティング”とも呼ばれています。
ヨーロッパでは300年を超える歴史があります。
描く箇所によって筆を使い分け、カラーやオイルのコンディションを調整しながら描き、焼成する、といった工程を繰り返します。
1回の焼成で完成することはありません。
焼き上がりの状態を確認しながら色を入れて、絵をつくっていきます。
和洋日和の帯留めも、数回の焼成を経て完成します。
上絵付けの特長は、艶やかな仕上がりと繊細さ、色数の多さ、ではないでしょうか。
描き方のスタイルも多様性があります。
下絵付けよりも低い温度で焼成しますが、それでも800度を超えます。
窯入れにも経験と勘を駆使します。カラーのコンディションによっては、温度を変える必要があるためです。